疾走。

感想書くの遅くなりました。
会社の人がいきなり辞めて送別会したり、
中途で入った人の歓迎会したりしてて忙しかったです。(言い訳


スピード感あふれる急展開、さわやかな読後感を期待していたのですが、
どうも違ったようで、疾走感はありませんでした。
どこまで書いたらネタバレになるのかの線引きが良く分かってないので、
うちには感想書くのは難しいです。
allegroさんはamazonで感想を見るのをお勧めします。


幸せだった自分の生活がだんだんと壊れていく、
兆しが分かっていながら何もできないままに。
そしてひとりになった少年の絶望と希望を書いた作品。
だと思うのですが、
自分の読解力のなさのせいか、ちと微妙でした。
ふと感じるひとりの寂しさ、誰かとつながりたい、一緒にいたいというのは共感しましたが。
なんていうか主人公が前向きさ、やる気、あがこうとする気力が感じられないというか。
怠けんなっ!やる気出せよっ!恥も外聞も捨てて本当にほしいものに向かって立ち向かえ!
自分を受け入れろ、他人を受け入れろ!不幸と向き合え、それを背負ったまま突き進めっ!
とかなんとか思っていらいらしました。
主人公はどの世界の崩壊の兆しを感じ取っているのに、
結局自分には何もできないとあきらめてるように感じられて。
あと作品に必要と思えない性的描写、陵辱が多すぎる。
人間は善なる生き物でなく、性的でグロテクスな生き物だとか、
同族殺しも強姦もする動物は人間くらいだとかそんなことを思い出して、
人間嫌いになってしまうので性的暴力の描写は嫌いですね。
うちは支配されるのも支配するのもいやです。


運命なんて金魚すくいの網より薄いといった少年を見習ってほしいですね(ぇ
にっこり笑ってパンチせよ。